この章では、仕事獲得のための「ソフトスキル」について紹介していきます。紹介する全てが今後の役に立つので、しっかりと覚えていきましょう。
ソフトスキルとは?

ソフトスキルとは「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」のように、評価の尺度を明確に定義しづらいスキルのことをいいます。
非常に幅が広いのが特徴であり、ビジネスマナーのように全社員が共通して持つスキルもあれば、管理職の仕事で多様されるスキルなどがあります。
現在、グローバル化が進んでいることから、ビジネスで勝ち残るためにソフトスキルの必要性が高まっています。
このソフトスキルは、経験しながら向上させていくことが基本であり、すぐに習得できるケースは少ないです。
長期的な視点を持ち、社会生活や組織の中で育む必要があります。
ソフトスキルの重要性
組織で活動することを考えると、コミュニケーション能力やリーダーシップをはじめとしたソフトスキルも非常に重要です。
外資系企業でもそれをわかった上で「この状況に陥った場合には、どのように解決しますか?」とソフトスキルに関する質問をします。
特に、管理職の地位に転職するのであれば、ソフトスキルが重要視されるので積極的に身につけておくと有利になります。ソフトスキルは書籍などでも学べますが、実際に仕事に生かしていくのは簡単ではありません。
周囲の人にアドバイスをもらうなど、実践の中で身につけていく意識を持つことが大切です。
ソフトスキルの種類とは?
一言でソフトスキルといっても、種類はさまざまです。
代表的なソフトスキルを以下で紹介していきます。

コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、ビジネスを円滑に進めていくために重要なスキルといえます。
コミュニケーションスキルとは、相手の話をよく聞いて、相手の意図を的確にくみ取ることのできる能力や、自分の考えをわかりやすく正確に伝えることのできる能力を指します。
- 会議
- プレゼンテーション
- クライアントの電話
- メール対応
- オフィスでの上司・部下の日常会話
などの、さまざまなビジネスシーンで必要とされているスキルです。
リーダーシップスキル
リーダーシップスキルとは、プロジェクト全体を見渡して、効率的かつきめ細やかに物事を進めていくための力です。
リーダーシップスキルがあると、上司やチーム内のメンバーと意識を共にして、一人ひとりの能力を最大限に引き出しながらプロジェクトを進行していくことができます。
リーダーシップスキルは、ビジネスにおいて限られたリソースで結果を出すために必要な能力といえます。
自発性
ビジネスで重要視されているソフトスキルのひとつに、自発性が挙げられています。
自発性とは、上司・先輩からの指示をただ待つのではなく、自分で判断して行動することができる力のことをいいます。
外資系企業では、採用後にすぐに即戦力として扱われて、最低限の指示のもとで自分の裁量で仕事を進めることが求められます。
自発的に動くということは、自信でリスクを負うことになります。ビジネスにおいて、時に責任を負いながらも業務を遂行できる人材が重宝されます。
柔軟性
常に変化するビジネスシーンにおいて、そのときの状況に合わせて最も適切な判断を下すため、柔軟性は非常に重要です。
急なトラブルが起きても、ルール・規則にとらわれすぎず、物事を解決していける柔軟性がある人であれば、企業は安心してプロジェクトを任せることができます。
柔軟性というソフトスキルは、企業の円滑な経営を支えるために欠かせないスキルといえます。
課題解決能力
ビジネスシーンで求められるソフトスキルとして、課題解決能力も重要です。
危機管理への取り組みを行っていても、スピードを優先した結果、トラブルが起こってしまう場合もあります。
そのような状況のときに課題解決能力に長けていれば、自体の解決に向けて迅速に判断を下して、適切な行動をとることが可能です。
ソフトスキルを磨く方法
優れたコミュニケーション能力は、思っている以上にキャリアにとって大切です。具体的にどうすればソフトスキルを向上させることができるのかを解説していきます。
まずは、今まで以上に、
- 人の話をよく聞く
- 周りを観察する
ことを心がけてください。
オフィスで同僚・上司のやり取りを注意深く観察するだけで、社内で何がうまくいっているのか、いないのかがわかります。
それがわかれば次は実践です。
上手な人のやり方を真似して、まずいと思うものは反面教師にします。仕事でもプライベートでも、意識して応用していくことが向上への鍵です。

常に前向きでいる
常に前向きでいるのは難しいときもありますが、ネガティブな気持ちは仕事に持ち込まないようにしましょう。
どのような状況でも、ポジティブな要素を探すようにしてみましょう。
感情をコントロールする
仕事でも共感力は大切ですが、表に出す感情をコントロールしていくことはさらに大切です。
嬉しい気持ちのときも、イライラしているときも、人とのコミュニケーションにおいては冷静さを保って、一時的な感情に流されないように注意してください。
同僚を褒める
承認欲求は人間の根源的な欲求であり、誰もが他人に認められたいと思っています。
同僚の実力を認めて、感謝を示すことでチームに信頼関係が生まれていきます。
相手に興味を持つ
仕事以外で同僚のことをどれくらい知っているでしょうか。
仕事仲間としてだけでなく、一人の人間として同僚に接してみてください。誰にでも仕事以外の顔があります。親しい間柄の場合には、助けが必要なときに頼み事もしやすくなります。
人の長所を探す
同僚全員の最も優れているところを、すぐに言えますか?
会社にはさまざまな人がいるので、全員と親友になることはできません。しかし、人の短所に固執するよりも、一つでも優れたところを見つけて、その人とやり取りをするときにはその長所を思い出してください。
あなたが相手を信頼することで、少しずつ良い関係が構築されていきます。
自分の意見をはっきり言う
あなたが思うことを、相手にはっきり伝えられるようになりましょう。
ただし、自分の意見にこだわり過ぎないように、人の話を聞くことも大切です。
共感する
相手の立場にたって物事を考えることはコミュニケーションの基本です。
そうすることで自分の物の見方を広げて、深めていくことが可能になります。可能な限り多くの人が納得する解決策を探っていく基本でもあります。