第8章: 上級者向け(文字単価を上げる方法)

時給UPの手段

時給UPの手段には、いくつかの方法があります。

Webライターとして活動していく中で、誰もが悩む課題です。今後の参考にしっかり覚えておいてください。

  • 文字単価を上げる
  • 1件あたりの業務時間を短縮

ここでは、上記2つについて解説していきます。

文字単価を上げる

クライアントは「1文字1円」といったように、文字数で計算することが多いです。

たとえば、1文字0.5円で3000文字の記事を書いた場合の報酬は1,500円となりますが、1文字1円で3000文字の記事を書けば2倍の3,000円になります。

同じ執筆時間でこれだけ金額が変わってくると、当然文字単価が高い方が収入アップにつながります。

それでは、文字単価を上げるための具体的な方法をご紹介していきます。

他の人にない資格を取得する

他の人にない資格を取得することで、他の人には執筆不可能な記事も書くことができます。

医療系や金融・投資系など、専門性の高い記事は文字単価が大きく変わります。専門性の高い記事は、知識のない人では執筆することはできません。

クライアントは、専門知識を持つ人からお金で知識を購入していると考えられます。そのため、専門性の高い記事の場合には必然的に文字単価が上がる傾向にあります。

様々な資格を取得することで、自分が書ける記事の幅も広がっていきます。

1件あたりの業務時間を短縮

時給をUPさせていく方法として、1件あたりの業務時間を短縮していく方法もあります。

Webライターとして活動していく上で、重要になるのでしっかりと学んでいきましょう。

業務効率化

業務効率化は、Webライターとして活動していく上でとても重要です。

本講座の第4章で紹介した「構成書」も業務を効率化させるためのひとつです。はじめに、記事に何を書くのかを決めておくことでスムーズな執筆が可能となります。

また、執筆内容を事前にリサーチしておくと、重要部分を把握した状態で執筆することになるので、業務効率化につながっていきます。

得意ジャンルを持っておく

人それぞれ、得意なジャンルがあります。

恋愛系が得意だったりスポーツ系が得意だったりと、自分が得意なジャンルは重要な部分やユーザーに伝えたいことをすぐに把握することもできます。

そのため、自然と執筆スピードも上がってくるので、記事を仕上げる時間も短縮できます。

扱うジャンルはメディアによって異なりますが、自分が得意とするジャンルを扱うメディアでは、効率よく記事を仕上げていくことが可能です。

タイピング速度を高める

Webライターは文字を書く仕事なので、タイピング速度はとても重要です。

現時点でタイピングが遅い人も、記事を何本か書いていくうちにタイピングは速くなっていきます。ブラインドタッチはすぐにできるものではありませんが、タイピングの練習を重ねていくうちに慣れてきます。

空いた時間にタイピングの練習をしてみてください。

▼タイピング練習用

タイピング練習

クライアントへの単価交渉もおすすめ!

単価交渉は、適切なタイミングで行うことで時給アップにつながっていきます。

それでは、適切な単価交渉タイミングや成功させるためのポイントを解説していきます。

適切な単価交渉のタイミング

クライアントと信頼関係が築けている

前提として単価交渉ができそうと判断できるくらい、クライアントとの信頼関係が築けている必要があります。

取引を始めたばかりで、関係性の浅い人から「単価を上げてほしい」と言われても判断しにくいです。単価交渉をする場合には、ある程度仕事のやり取りを続けて関係性を築いてから行いましょう。

単価を上げて募集されている案件をみた

今受注している仕事と同じ案件が、単価を上げて募集されている場合には交渉する余地があります。

たまに、同じクライアントの募集案件を確認してみてください。しかし、交渉時には「単価を上げて募集しているのをみた」というのは伏せておいた方が無難です。

追加で作業を依頼された

装飾・画像選定など、執筆以外のさまざまな業務を依頼されることも多いです。

当初の契約にはなかった作業を追加で依頼されることもあります。そこで、追加依頼された場合には、追加作業分の報酬を提案してみてください。

基本的に、後から交渉するのは難しいです。契約になかった作業を追加依頼された時点で交渉をしてください。

交渉を成功させるためのポイント

希望単価は具体的に伝える

単価交渉を行うときには、希望単価は「文字単価〇円」と具体的に伝えていきます。

クライアント側は、できる限り経費を抑えたいと考えています。

「どれくらい上げれるのか?」とクライアントに委ねてしまうと「単価を上げるのは難しい」「+0.1円くらいなら」と、希望する単価とは違う返答をされてしまう可能性があります。

はっきりした数字では伝えにくい部分もありますが、具体的に伝えることで希望単価に近づく可能性が高まっていきます。

単価を上げてほしい理由を伝える

単価を上げてほしいという考えに至るまでに、何かしらの理由があります。

クライアント側も、理由がわからなければ納得しにくいです。クライアント側の判断材料になるような理由をはっきりと伝えることが大切です。

丁寧な言葉遣い・控えめな表現を意識する

クライアントに単価交渉をするときには、丁寧な言葉遣い・控えめな表現を意識してください。

相手も人間なので、強気な態度よりも謙虚な姿勢でお願いされる方が気分も良いです。

いつも仕事のご依頼ありがとうございます。突然のご相談で申し訳ございません。」というように、日頃の感謝の気持ちと相手を気遣う姿勢が伝わるように意識してください。