第4章:記事作成前の準備

記事を作成するときは、さまざまな準備が必要です。準備をせずにただ記事を書くだけでは、ここまで紹介したSEOの知識など全てが無駄になってしまいます。

そうならないためにも、記事を執筆する前には質の良い記事が書けるように準備を進めていきましょう。

構成書作成

記事を執筆していく上で欠かせないのが、構成書の作成です。

「良質な記事は構成書で決まる」と言われるほど重要な作業です。せっかく書いていく記事を良いものにしていくためにも、これから紹介していく項目をしっかりと押さえていきましょう。

競合チェック

競合チェックとは、決められたキーワードで検索を行い、検索結果の上位または1ページ目に表示されるサイトをチェックしていきます。

パソコン おすすめ」というキーワードで記事を書いていく場合で解説していきます。

上記のように、Googleを使用して「パソコン おすすめ」について検索していきます。

すると、多くの検索結果が表示されます。

「パソコン おすすめ」

企業ホームページではなく、記事サイトになっている検索結果が競合となります。たとえば「おすすめ〇選~」のようなタイトルのサイトです。※こちらは今回紹介するための一例です。

検索結果1ページ目の上から順に、ユーザーアクセスが多いサイトでGoogleからの評価も良いサイトという認識で問題ありません。

それらの競合サイトをチェックしていき、どのような内容のことが書かれているのかをチェックしていきます。

競合チェックの目的は、競合サイトよりも良質な記事を作成するためです。

検索結果+ユーザーの検索意図」を把握した上で、次の項目に進んでいきます。※ユーザーの検索意図については、本講座の第2章で紹介しています。

記事タイトル・見出し作成

記事を執筆していく上で、記事タイトル・見出し作成はとても重要な役割があります。その重要性をよく理解して、作成をしていくための準備をしていきましょう。

それでは、記事タイトルと見出し作成について解説していきます。

記事タイトルの重要性

記事タイトルは、検索順位やクリック率に関係するので、見出し・本文よりも高いSEO効果に期待できます。

検索結果で一番目立つ部分なので、ユーザー・クローラーにページ内容を伝える上でも重要です。そのため、効果的にSEOキーワードを含めていく必要があります。

Googleも検索キーワードと高いコンテンツを見つけるためには、タイトルが重要と明言しています。

タイトルは、内容のほかに文字数を意識していきます。

SEOに最適なタイトルの文字数

SEOに最適なタイトルの文字数は、30文字前後と言われています。それは、検索結果には32文字しか表示されないためです。33文字以上の文章の場合には、後半部分がカットされます。

また、検索結果に表示される文字数は変更される場合もあるので、定期的に確認をしてください。

半角・全角の違いにも注意点があります。

半角は0.5文字、全角は1文字としてカウントされます。特に数字は、半角でも全角でも入力できるので、どちらを使用するのかを決めておく必要があります。

見出しはSEO対策の基本

見出しがSEO対策として重要視される理由には、大きく分けると

  • ユーザー向け
  • 検索エンジン向け

の2つがあります。

どちらの方が重要というものではなく、どちらも同じくらい重要です。

見出しが整理されていると、ユーザーからもGoogleからも評価されて、結果的に上位表示されやすくなっていきます。これらを理解すると、見出しが作りやすくなるのでチェックしてみてください。

ユーザー向け

記事は見出しがあると読みやすくなり、見出しが整理されているとどこに何が書いてあるのかが明確になって読者満足度も上がっていきます。

その結果、SEOの評価が高くなって上位表示につながります。

ポイント
・読みやすさ
・読者満足度

見出しにはコンテンツの重要キーワードが含まれていることが多いので、見出しを見てその記事を読むのか読まないのかを決めているユーザーも少なくありません。

つまり、記事を読んでもらえるかは見出しの書き方次第ということです。

検索エンジン向け

検索エンジンは、記事内の見出しをデータ(HTMLタグ)で判断します。

読みやすさ・理解度は関係なく、タグを適切に使うことで評価されるという仕組みです。見出し内のキーワードも評価の対象となって、キーワードが不自然な場合にはスパム判定されてしまう可能性もあります。

ポイント
・タグの使い方
・見出し内キーワード

メタディスクリプションの作成

メタディスクリプションの目的・効果については本講座の第2章で紹介しているので、ここでは作成方法をご紹介していきます。

ほとんどのメディアで使われているWordpressでの作成方法です。

WordPressの記事執筆画面の下の方に、上記画像のように入力する欄があります。

メタディスクリプション欄に100~120文字程度で記載すると、記事を投稿したときに検索結果に記事の説明としてメタディスクリプションが表示されるようになります。

このような細かい部分でも、SEOに関係しています。自分の書いた記事が上位表示されるように、忘れずに記載するようにしましょう。

検閲者に確認依頼

タイトル・構成書など、自分が作成したものが完成したら検閲者にチェック依頼をします。

検閲者のチェックでは、作成者が見落としている部分の確認や構成書の内容が正しいのかをチェックしていきます。

  • 構成書の見出しの流れ
  • 誤字・脱字がないか
  • ユーザーが求める内容になっているか

などを、細かくチェックしていくので、検閲者への確認依頼はとても重要となります。

チェックが終わると、修正がある場合には作成者にフィードバックされます。

修正点を直し再確認後に問題がなければ、構成書の作成は終了です。

執筆開始

構成書が完成すると、いよいよ記事本文の執筆です。

作成した構成書を元に、クライアントのマニュアル通りに執筆していきます。記事の重要部分となるリード文から書き始めて記事のまとめまでを納品期日までに執筆をします。

Webライター初心者は、1本の記事を書くまでにどうしても時間がかかってしまいます。しかし、何本か執筆していくうちに、ルールやコツをつかんで仕上げるまでの時間も短くなっていきます。

基本的な誤字・脱字を無くし、一人前のWebライターになれるように、少しずつ覚えていきましょう。