第2章:コーチング・ティーチング・カウンセリングの違い

コーチングとティーチングの違い

似ているようで、全然違うこの2つ。みなさんは違いが分かりますか?

第1章でもお伝えしましたが、
コーチング】=教えないアプローチ方法
ティーチング】=教えるアプローチ方法   なんです。

コーチング】は、質問提案型のコミュニケーションと言われていて、

  • 相手と平等な関係
  • 相手は自分の力で解決できると信じてる
  • 答えは相手の中にある
  • 相手の自主性を尊重する
  • サポートの立場

というスタンスで行います。

ティーチング】は、指示命令型のコミュニケーションと言われていて、

  • 支配/従属関係
  • 相手は助けが必要だ
  • 答えは私が教えてあげる
  • 教える側の意思を尊重する
  • ヘルプの立場

というスタンスで行います。

ですが、ティーチング】には限界があります。
というのも、教える側が持っているもの以上を教えることができません

また、ティーチングを行なっていると、子供自身が考えることがなくなり、答えを待つようになります。実際その方が楽ですし、怒られるという心配もなくなります。そして自分に自信が持てなくなってしまいます。

しかし、【コーチング】を受けている子供は、時間がかかったとしても、どうにかして自分の中から答えを導き出そうとします。

すると、「次は〇〇に挑戦してみよう!」という前向きな考えがでてきたり、「前回は〇〇ができた!」という経験などがあるので、自分に自身を持てるようになります。

▶︎コーチングとティーチングの違いの例

ティーチング

→先生が全て指示を出している。

コーチング

→先生は質問をするだけ。考えるのは子供自身。

カウンセリングとの違い

コーチング】も【カウンセリング】も、どちらも相手をサポートする」というところは共通していますが、特徴は違います

コーチング】は、【行動】にピントをあてていて、感情と行動は別物だと捉えます。感情を一度受け止めたあとに、どう行動するかを考えて、一緒に問題解決を目指します!

また、コーチングは【未来】にピントをあてています。コーチングでは、過去の体験について、原因を探ったりはあまりせず、「今後どうしていきたいか」という問いかけで、未来へ前向きに進んで行けるよう促します。原因はわからなくても、解決への行動は起こせるという考え方です!

カウンセリング】は、感情にピントをあてていて、相手が何を感じているのかをしっかりと受け止めます
カウンセリングを受けた方は、話を聞いてもらって、受け止めてもらえたことで安心感だったり、癒しの効果を得ることができます。

また、カウンセリングは過去にピントをあてています。質問や傾聴を繰り返しながら、過去にどんな体験をして、トラウマとなっているのか。原因を特定して問題解決に導きます。

→【コーチング】は将来の夢や目標を持つことで、より前向きに進んでいけるよう、可能性を引き出していく

カウンセリング】は、落ち込んだ人の心を本来の元気な状態に戻すことを目的としています。

確認問題

第2章で学んだことを確認してみましょう。