第7章:発達心理学を生かした仕事

発達心理学を学んだ後には、様々な仕事に生かしていくことができます。ここでいくつか紹介していくので、発達心理学を学んだ後の就職先の参考にしてみてください。

子育て支援

発達心理学を生かした仕事の1つ目は「子育て支援」です。

母子支援施設や児童相談所、子育て支援センターで働く場合です。たとえば、初めて出産した女性が子育ての悩みを抱えているとします。

そのとき、カウンセラーが女性から悩みを聞いて、解決方法があればそれを提案していきます。そうすることで、子どもへの虐待育児放棄を未然に防げる可能性が高くなります。

現代では、子どもへの虐待や育児放棄がとても多く、社会問題にもなっています。1件でも多くの問題がなくなるように、カウンセラーとして子育て支援をしていきましょう。

教育現場

発達心理学を生かした仕事の2つ目は「教育現場」です。

小中学校をはじめ、特別支援学級や学童保育、発達クリニックの場合について解説していきます。今では、脳の発達障害として知られている、高機能自閉症や注意欠陥、多動性障害、学習障害などの子ども達が学校で過ごしています。子どもだけではなく、ときには教師・保護者に対してもカウンセリングを行う場合もあります。

また、発達心理学を生かしたスクールカウンセラーとして仕事をしていくこともできます。

いじめによる被害や不登校児童の心の問題にアセスメント、カウンセリングを行って、発達課題に関する予防的活動などに従事する職種であり、学校などの教育機関の中で発達心理学を生かして仕事をしていきます。

就職相談

発達心理学を生かした仕事の3つ目は「就職相談」です。

心身に障害を持つ人の就職だったり、生活の問題解決をするための障害者職業センターなどで働く場合です。生活のリズムを整えるために作業所を紹介して、無理のないスケジュールから通い始めて、最終的に就職を目指すための相談にのったりします。