第3章 オンライン上の服装と身だしなみ

ビジネスマナーにおいて服装と身だしなみは、相手の第一印象に大きな影響を与えます

人と初めて会った時には、見た目で大半の評価が決まると言われています。

一番最初に目で見える所はやはりその人の見た目であり、服装と身だしなみであると言えます。

人と会う時に、服装や身だしなみを整えることは相手への尊敬や敬意を表現することに繋がります。

その人に会うために身だしなみをきちんと整えてきた事をさりげなく表現する事です。その思いは相手へ伝わり、今後の仕事や商談をスムーズに進めるために重要なポイントになります。

オンライン上であれば、パソコンのカメラを通してお互いを見る事になります。

大体「胸から上の上半身がよく見える部分」になりますので、顔まわりや髪型、表情、などを意識すると良いでしょう。

服装と身だしなみのポイント

ビジネスの場での服装の役割は、相手に不信感を抱かせずに良い印象を与えることです。その考えをもとに男女別にポイントをご紹介いたします。

男性

髪型・ヒゲ

髪の色は黒色系が基本です。きちんと整えられている印象を与えられるように、散髪したり長さなどを整えます。寝癖などは直し、派手なスタイリングは避けます。ヒゲは剃り残しなどが無いよう綺麗に剃りましょう。

スーツ・シャツ

スーツはしわや汚れなどが無い清潔な状態はもちろんのこと、カラーは黒・紺・グレーの色のもので落ち着いた色を選びましょう。スーツのサイズは体型にあったものを選びます。シャツは襟元や袖口に汚れがないか、またアイロンのかかった綺麗なものを着用します。

指先は商談中や名刺交換の時など多く目にする部分です。ネイルケアまではしなくても良いですが、爪は短く切り、また爪の間の汚れは綺麗にしましょう。

装飾品

時計などはカジュアルすぎず、派手目なものも控えましょう。

女性

髪型

ヘアカラーはやや暗めが良いでしょう。パソコンやスマートフォンのカメラの状態や照明の環境などによっては暗く映る場合もありますので、なるべく長い髪の場合はまとめるなどして顔まわりをすっきりと明るくさせましょう。

メイク・ネイル

ナチュラルなメイクを心掛けましょう。パソコンやスマートフォンのカメラを通すとやや暗い印象になります。ベースメイクはハイライトを入れて明るい肌に見せましょう。またアイメイクもブラウンが濃すぎると目元が暗くなります。薄めのブラウンをベースにアイラインとマスカラは程よく入れると良いでしょう。ネイルは長い付け爪や派手なカラーのものはなるべく避けます。

スーツ

男性と同様にスーツはしわや汚れなどが無い清潔な状態はもちろんのこと、カラーは黒・紺・グレーの色のもので落ち着いた色を選びましょう。スーツのサイズは体型にあったものを選びます。ただ、オンライン上ではスーツのインナーなどはやや明るい色を選んでも、顔まわりを明るく見せられるので良いでしょう。おすすめのカラーは白、クリーム、ペールブルー、ペールピンクなど控えめの明るいカラーです。女性の場合はスーツ以外のものであっても、上品かつ清潔に見える服装を心掛けます。

装飾品

華美なアクセサリーはなるべく控えます。

男女ともにやはり「清潔感と上品さ」が大切であると言えます。

オンラインではカメラ越しに見える自分の姿を想像し、相手にどのような印象を与えたいかを意識すると良いでしょう。

ビジネスマナーはルールでは無くあくまでもマナーですので、個人の意識や知識がビジネスの道を大きく分けることもあります。社会人として最低限のマナーはおさえておきましょう。