第1章 仕事の基本と心構え

はじめに仕事とは、企業へ所属して働くことや独立してフリーランスや個人事業主として働くことなど多様な働き方が存在しています。

ですが「仕事」と言うカテゴリーの中では全て共通している事があります。

それは「経済活動により利益を生みだす」という事です。企業も個人も一人一人が仕事を通して働くことにより生産性を上げて多くの利益を出す事です。

また、より良いサービスや商品を提供し人々の暮らしの向上を目指すことなどがあります。

仕事には「効率性や生産性」が求められます。

与えられた仕事をしているだけではこの結果を出すことは難しいでしょう。

また、仕事の基本は依頼された課題に正確に答える事です。

いかに段取りよく、無駄なく、また自発的に考えて行動できるかも大切なポイントになります。

ここでは「仕事の基本と心構え」について学んでいきましょう。

仕事のサイクルPDCA

PDCAサイクルとは仕事の流れの基本を表している言葉で

「P=計画(Plan)」「D=実行(Do)」「C=検討(Check)」「A= 行動(Action)」 のステップで流れです。

このサイクルに沿って仕事を進めていきます。

仕事を依頼された時にはこのサイクルを意識して進めていくことで、段取りよく仕事を進める事ができるでしょう。そして仕事の終わりには上司や顧客へと完了報告をする流れになります。

『PDCAサイクル』

まずは、上司などから仕事の指示を受けたら、その目的や納期を理解し、仕事を進める上での問題点や条件などを考えます。

「P=計画(Plan)」

Planでは、その仕事を段取りよく進めるための計画を立てます。まずは依頼された仕事を達成できるかどうか、求められている納期には間に合うか、また納期に間に合わせるにはどのように作業を進めれば良いか、他に協力者がいるかどうかなど細かく検討しながら計画を立てます。

「D=実行(Do)」

Doでは、仕事を依頼された上司などに立てた計画を報告して了承を得た後、Planでの計画をもとに実行していきます。優先順位を立てながら余裕を持った時間配分で実行していきます。

実行していく中で難しいと感じたら、周囲から協力を得ながら進めていきます。

「C=検討(Check)」

Checkでは、計画し実行している仕事について進捗状況などを検討します。計画通りに進んでいるか、進捗状況はどうかなど依頼された内容と納期を検討し、計画通りに進んでいない状況であれば改善策などを出していく。

「A= 行動(Action)」

ActionではCheckで出された改善策について行動を起こします。依頼された仕事を完了できるよう行動します。

最後に依頼者に「仕事の完了と報告」を行います。

このように「計画を立てて実行し検討を行い行動を起こす」というPDCAの流れを何度も繰り返すことにより、仕事の基本を習得していく事ができます。

仕事の優先順位

仕事を進める中で、複数のタスクを抱える事もあります。

継続的に進めている仕事の最中に、別件の仕事を依頼される事もあるでしょう。どちらの仕事もできるだけ、求められている納期にしっかり完了させたいものです。

そこで大切になってくるのは「仕事の優先順位」を考える事です。

優先順位を判断する時の基準

①緊急なもの
②さほど緊急でないもの
③緊急でないもの

まずはこの3段階で分類します。

緊急性の判断としては「仕事の量と納期」で考えます。

作業量が軽く緊急性を要しないものであれば、現在進行中の業務が一旦落ち着いた頃の納期として考えれば良いでしょう。

それとは逆に作業量が多く、納期の余裕がないものに関しては現在進行中の業務の作業時間などと検討し、難しければその旨を上司などへ相談したり周囲へ協力してもらうなどして、どちらの仕事も滞りなく完了するための計画を検討する必要があるでしょう。

報告・連絡・相談(ホウレンソウ)

仕事のホウレンソウと言われているのが「報告・連絡・相談」の3つです。

これは仕事をスムーズに進めていくために必要なものです。

とても当たり前に思うところですが、意外にも出来ていない場合が多く、そのため小さな報告の漏れが大きな問題になる事があります。

特に直接的にホウレンソウが実施しにくいオンラインで仕事をしていく上では、このホウレンソウは軽視せずに実行していく事が求められます。

適切な報告・連絡・相談は信頼関係を築く事が出来ますので、お互いに気持ちよく安心して仕事を進めていく事ができるでしょう。