第1章 お肌とは

肌(皮膚)とは人間の体を包む「人間最大の臓器」と言われています。

肌は日本人の成人平均約1.6㎡の面積(畳1枚分)で体重の16%の重さを占めていると言われています。

肌(皮膚)の機能にはいくつかあり主な機能として、以下の4つが挙げられます。

お肌の4つの機能

それでは以下の4つの役割について学んでいきましょう。

①身体を守るさまざまな「バリア機能」

皮膚の最も重要な機能の一つが「バリア機能」です。

皮膚のバリア機能は、外部からの刺激や異物の侵入に対する機能と、逆に体内から外部へ水分などの漏出を防ぐための機能の2つの面を持っています。

②感覚器官としての役割

皮膚には知覚神経があり、温感、冷感、熱感、痛み、チクチクした感覚などの感覚刺激を受ける感覚器官としての役割もあります。

この感覚器官があることで、私たちは外部からの刺激を感覚として得ることができます。

③体温調節

暑い時は皮膚にある「汗腺」で作られた汗が皮膚の外に出ます。この汗が蒸発する際に熱が奪われるため体温を下げてくれます。

寒い時は「立毛筋(鳥肌)」という働きによって毛穴や汗腺が塞がることで熱が逃げることを防いでくれます。

④貯蓄・排泄作用

皮膚の下では皮下脂肪を蓄えます。皮下脂肪は大きな血管や神経を含んでおり、外部からの刺激を吸収したりエネルギーを蓄えてくれる役割があります。

また体内の老廃物を汗として排出してくれる役割もあります。

このように肌(皮膚)には様々な機能があります。

どれ一つとっても人間が生きていく上で重要な役割と言えます。

また、お肌はその人の身体の状態を表しているとも言われており、それほど肌の美しさと身体は密接に関係しています。

お肌のキメ

美しい肌を決めるのは表皮の「キメ」とも言われています。

キメとはお肌の表面に見える凸凹です。

お肌に近寄ってよく見てみると肌の表面はフラットではなく、網目状の凸凹があるのがわかります。この凸凹こそが「キメ(皮紋)」なのです。

このキメが細かくそして浅いほど、目に見える肌はとてもきれいに見えます。逆にこの凸凹が深く、大きいと肌はざらつきが目立つ肌に見えます。

このキメはスキンケアをしっかりと行うことで改善していきます。

美しい肌を目指すことを考えた時、表面的なケアだけではなく日々の食事などから十分な栄養を摂ることや質の良い睡眠、リフレッシュ効果の高い休息を取るなど、内面的な健康も考えた上でより上質なスキンケアを目指しましょう!