第1章:ライターにとって必要なこと

ユーザーの目線に立つ

ユーザー目線とは、言葉の通り「ユーザーの立場になって物事を考えること」です。ユーザー目線で考えながらライティングしていくことは重要なことであり、これができなければ、せっかく記事を書いても読まれることがなく埋もれてしまうだけです。

これから、ユーザー目線に立ってライティングしていく理由を解説していきます。

たとえば、Google検索をする際に「パソコン おすすめ」と検索をする人がいるとします。

「パソコン おすすめ」と検索する人が何を考えてそのキーワードで検索したのかを考えていくことが、ユーザー目線に立って考えることの第一歩です。

ライティングの2つのポイント

上記の「パソコン おすすめ」というキーワードで記事を執筆した際に、読んでもらう記事にするためのポイントをご紹介していきます。

これはWebライターとしての基本知識であり、今後Webライターとして記事を書いていくために必要なスキルとなるので、しっかりと学んでいきましょう。

1.検索ユーザーの「置かれている状況」に焦点を当てる

1つ目のポイントである、ユーザーの置かれている状況について解説していきます。

「パソコン おすすめ」というキーワードで検索したユーザーの置かれている状況とは「パソコンを購入したいけど、どのパソコンを購入すればよいのかわからない」という検索意図があります。

このユーザーの悩みを解決するための記事を執筆することが大切です。

おすすめのパソコンが何かを知りたいユーザーに、パソコンの性能を詳しく説明しても理解されず途中でページを閉じてしまいます。

「パソコン おすすめ」と検索する人は、パソコンに対しての知識があまりなく性能について書かれていても、結局どのパソコンがおすすめなのかが伝わらないという結果になってしまいます。

これを解決するためには、次の「結論」が重要です。

2.どんぴしゃな「結論」を伝える

「パソコン おすすめ」と検索をするユーザーに対してどんぴしゃな結論とは「このメーカーのこのパソコンがおすすめというように伝えることです。

性能について執筆したいのであれば、おすすめのパソコンを紹介した後に紹介するというように、紹介する順番を工夫する方法もあります。

第一に重要なことは「検索したユーザーの状況に対する結論を先に解決する」ということです。

世の中の役に立つ

Webライターにとって、世の中の役に立つ記事を投稿していくことです。

世の中には、全てが正しいとはいえない情報にあふれています。あふれた情報から適切な情報を集めて整理することも、ライターにとって必要なスキルです。

自分の書いた記事を読む人が情報を正しく得られるように、情報収集の段階から意識していく必要があります。

すでに自分に知識があるテーマで記事を書く場合には、知っている内容だけで十分です。しかし、ほとんど知識のないテーマで記事を書くケースが多いです。その際にはインターネットや本などから情報を集めていく必要があります。

情報の内容が本当に正しいのか、情報元は信用できるのかを注意深く調べていくスキルは欠かせません。集めた情報から文章として矛盾がないようにまとめていきましょう。

文字単価ではなく時給換算

多くのWebライターは、1文字何円という文字単価で仕事をしていることが多いです。文字単価で仕事をしていく場合には、とにかく文字を書かないとお金になりません。

文字を多く書かなければいけないという気持ちの中では、良質な記事を作っていくことはむずかしいです。

時給換算の場合には、文章をしっかりと考えながら記事を書いていくので、わかりやすい文章で読者に届けていくこともできます。

実際に、下記の条件で時給を計算していきます。

①文字単価1円×3,000文字:画像選定や文字装飾なし。得意ジャンルなのでリサーチをする必要がなく、Googleドキュメントで1時間半で書き上げることができる。

②文字単価2(円)×3,000文字:画像選定・文字装飾あり。慣れないジャンルでリサーチが多く、ワードプレスで書き上げるのに4時間かかる。

実際の計算式

①1(円)×3,000(文字)÷1.5(時間)=時給2,000円

② 2(円)×3,000(文字)÷4(時間)=時給1,500円

このように条件次第では、文字単価が高い案件の時給が低い案件の時給を下回り、稼ぎの効率が下がってしまうこともあります。

どのような条件であれば、自分の納得のいく時給を得ることができるのかを考えていく必要があります。

ライティング以外の作業が多いこともある

ライティング以外の作業が多いと、記事を仕上げるのに時間がかかります。

ライティング以外の作業は具体的に下記のものが挙げられます。

  • 画像選定
  • 文字装飾
  • ワードプレス入稿

マーケティングの思考力で臨む

まず「販売思考」「マーケティング思考」は全く異なる考え方です。

販売思考は従来のビジネスモデルであり、今ある商品を売って売上の最大化を目的にしています。

マーケティングの思考とは「顧客に合った商品を作って顧客満足を得る」を目的にしています。

もう少し詳しく説明していきます。

たとえば、既存顧客の満足度が上がるとリピーターは増えていきます。リピーターが増えていくということは、新規顧客に対する経費を抑えながら、効率よく売り上げを上げることができます。そして、これからが顧客の購買行動につながっていきます。

顧客満足を得た顧客の口コミは、新しい顧客を連れてきます。

満足した経験価値は、話のネタとして誰かに伝えたくなるのが人間の心理です。口コミによる新規獲得は、広告費用が発生しないので、効率よく新規顧客を得ることにつながっていきます。

顧客満足を上げる手法を生み出すことができると、利益を上げるための「売れる仕組み」を完成させることの重要性がわかります。

さらに詳しく説明していくと、販売思考とマーケティング思考では時間の概念が大きく異なります。

  • 販売思考→過去から現在
  • マーケティング思考→未来

販売思考は目の前の既存顧客から短期的な売り上げを上げようとしていきますが、マーケティング思考は長期的な視点で「今までにない市場を創る」「顧客価値を創る」を重視していきます。

顧客満足を目的とするマーケティングはリピーターを増やしていきます。そして、口コミによる新規顧客獲得によって、コストを抑えながら売り上げ拡大になるので利益拡大につながっていきます。